婦人科について
婦人科外来では、子宮がん検診、月経やおりものの悩み、性感染症、PMS/PMDD、月経移動や避妊の相談など、女性の幅広いトラブルに対応します。
子宮頸がん
子宮頸がんとは子宮頸部にできるがんで、日本においては年間約１万人が子宮頸がんになり、その内約2,800人が亡くなっています。
また近年、患者数・死亡者数とも増加傾向にあります。特に30～40代でのがんが増加しており、他のがんと比べても若い世代に発生することが多いです。
症状なく進行す ることが多く、定期的な検診と予防ワクチンが重要とされています。
子宮頸がん検診
20歳以上の性交経験のある全ての女性に2年に1度、子宮頸がん検診を受けることが勧められています。福岡市では2年に1度クーポンが送られてきますので、上手に利用して検診を受けましょう。
子宮頸がんワクチン
（HPVワクチン）
（HPVワクチン）
定期接種
福岡市では、予防接種法に基づき、ヒトパピローマウイルス（ＨＰＶ）への感染を防ぐワクチン、子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種を実施しています。対象者は無料で接種することができます。
キャッチアップ接種
子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種については、国が積極的な勧奨を差し控えたことから、接種を受ける機会を逃し、未接種あるいは接種回数が不十分である人がいると考えられます。接種機会を逃した次の対象者は、実施期間中の３年間、不足分の接種（１～３回）を無料で受けられるようになりました。
月経のトラブル
月経のトラブルは多くの女性が経験しています。｢いつものことだし…。｣｢年齢が年齢だし…。｣｢婦人科に行くのは恥ずかしい…。｣などの理由で受診を控えていませんか？
月経トラブルの中には重大な病気が隠れていたり、放置すると将来がんや不妊症になってしまうこともあります。
月経が不順・月経痛がひどくなる・月経量が多い・月経と違った出血がある・月経前に体調が悪い（PMS）などの症状でお悩みでしたら、当院までお気軽にご相談ください。
おりもの異常
おりものとは腟や子宮頸部などから産生される分泌される液体です。様々な原因で腟内のバリア機能が弱まり細菌や真菌、トリコモナス原虫などが増殖し、臭いやかゆみの原因となる事があります。当院では受診当日に医師がおりものを顕微鏡で確認し、おりもの中の病原体を確認した上で治療を行います。ほとんどの場合、臭いやかゆみの原因が当日すぐに分かるので安心です。
※クラミジアや淋菌は当日には判明しません。
更年期障害
更年期の女性は、女性ホルモンの急激な低下によって心身ともにもさまざまな不調が起こりやすくなります。
不調で病院を受診しても何の異常も見つからないことも多いため、家庭や職場においても辛さを理解してもらえずに悩んでいる女性が多くいらっしゃいます。｢もしかして更年期かも｣と思ったら当院を受診して、あなたにあった治療方法を一緒に見つけましょう。
性行為感染症
性行為感染症（STD）とは、性行為を介して移る感染症です。おりものが増える、臭いがする、かゆみがある、お腹が痛くなる、性交渉時に軽い痛みがある、外陰部にできものがあるなど症状は様々です。
また症状がほとんど無く経過し、放置すれば不妊の原因となる場合があります。
不安な方はお気軽に当院までご相談ください。
性交痛
性交痛とは性交時に感じる痛みのことをいいます。性交渉後数日続くもの、性行為自体ができないほどの痛みであったりさまざまです。性交痛の原因は沢山あり、治療方法もそれぞれ異なります。特に感染症や深部子宮内膜症などは放置すると将来腹膜炎や不妊の原因となる場合があります。
性交痛が段々酷くなったり、気になるときはお早めに当院へご相談ください。
ピル・ホルモン療法
ピルについて
ピルを上手に使うことで、女性が得られるメリットはたくさんあります。
月経移動
月経移動とは旅行や結婚式、受験、部活動の試合など生理が重なると困るイベントがある場合に月経を意図的に遅らせたり、早めたりする方法です。ダメな日の1ヶ月〜3週間前くらい前に受診して頂くと一番コントロールしやすいです。
月経を早める事を希望する場合は遅くとも前月の月経中には来院をお願いいたします。
避妊
避妊法にはさまざまな種類がありますが、年齢や性交渉の頻度、将来の出産希望、生活スタイル、パートナーの協力が得られるかなどによって、個別に避妊方法を選択する必要があります。ピルによる避妊もその一つです。
あなたにあった避妊方法を相談しましょう。
緊急避妊
緊急避妊薬（アフターピル）とは、避妊しないで性交した場合や避妊はしたけれども失敗してしまった場合に行う避妊方法です。性交後72時間以内に服用する事で避妊効果を示します。
緊急時のご連絡はこちら
Tel. 092-852-7301
ホルモン治療
（ピル以外）について
（ピル以外）について
ひどい月経痛の改善や避妊の選択肢として、当院ではピル以外の様々なホルモン療法を行っています。
ジエノゲスト
ジエノゲストはホルモン剤の1つで、月経周期をコントロールしている黄体ホルモンと同じ作用を持つホルモン剤です。黄体ホルモン単独であるジエノゲスト療法はピルと異なり血栓症のリスクがほとんどないため、ピルが副作用で内服できない方、40歳を超える方で月経痛や月経量で悩んでいる女性に適しています。
また元々子宮内膜症の治療薬として承認されたお薬なので、ピルでもコントロールできない子宮内膜症に対しても広く使用されています。
ミレーナ
ミレーナは子宮に装着する小さいプラスチック製の器具で、「レボノルゲストレル」という女性ホルモンを持続的に放出することで内膜の増殖を抑制し月経痛を改善する効果があり、また高い効果を持つ避妊方法としても知られています。
子宮にのみ効果があるので、低用量ピルが内服できない方にも安心して使用いただけます。
※避妊目的での装着は自費診療になります。
ブライダルチェック
ブライダルチェックとは、一般的に結婚前の女性のヘルスチェックを指します。当院でのブライダルチェックは結婚前のみでなく、例えば思春期が終わり就職する20歳前後、結婚や妊娠を考える30歳前後、婦人科と少し距離が遠くなる40～50歳代などの節目節目に行う女性のトータルヘルスケアとして実施しています。そのため、選択できる項目も各世代の方が必要な検査を必要な分だけ受けられるように来院時にご説明させていただいています。
あなたのライフステージに合わせた検診項目を一緒に選択しましょう。
漢方外来
当院では月経異常や更年期障害はもちろんのこと、不妊症や不育症に対する漢方治療、にきび、肩こり、抜け毛、不眠や排尿トラブルといったあらゆる年代の女性特有の症状にも、漢方を選択肢の1つに入れています。ホルモン剤の副作用が心配な方や漢方が合う方には、漢方治療をおすすめしています。
また、漢方薬は高いと思っておられる方もいらっしゃるかと思いますが、当院での漢方治療は全て保険診療で行っておりますのでご安心ください。
